NPO法人 スミス会議について

スミス会議とは?

NPO法人スミス会議は、「スミス記念堂を彦根に保存する会」を前身とし、平成15年にNPO法人として認証を得ました。文化財的価値を有する建築物及び構築物の調査、保存、再築及び維持、啓発活動などを目的とし、再築されたスミス記念堂の利活用に傾注しております。

NPO法人 スミス会議 事務局

〒522-0064
滋賀県彦根市本町2-3-3 北風寫眞舘内
TEL: 0749-24-8781 / FAX: 0749-27-2621

スミス記念堂保存の歩み

平成8年8月市の道路拡幅工事のため、解体の危機に直面する。
滋賀大学『月報』でスミス記念礼拝堂が紹介され、保存が訴えられる。近江同盟新聞ほか各紙でスミス記念礼拝堂の保存を訴える記事掲載。
平成8年9月市議会で保存を訴える質問がなされる。市は建築保存はせず図面等の記録に留めると回答。
平成8年10月滋賀大学経済学部教官が署名運動(50名以上)、市長に保存活用要望を提出。学生紙「陵水新聞」で特集、学生も運動に加わる。
平成8年11月建物見学会、建築家による説明会開催。一般市民も保存運動に加わる。市議会では全会派が賛同。大学人・市民等によって「スミス記念堂を彦根に保存する会」結成。教会側も保存運動に賛同し、スミス記念堂の建物・附属備品・植栽一切を保存する会に無償譲渡する。移築のための募金活動開始。
平成8年12月チャリティーコンサート開催。市議会でスミス記念堂の保存活用を求める提案がなされる。市は9月の回答を撤回、一時的保管地と恒久的移築地の提供を約束。
平成9年1月保存する会は記念堂を一時解体し、市提供の保管地へ収納。この時点で募金は約500万円。
平成9年5月松波秀子氏を招いて「まちづくりフォーラム」開催。
平成9年10月運動のアピールと募金活動、移築候補地の検討を継続
平成11年4月市に対して移築後の利用計画、管理方法を提示。
平成11年8月市は移転地候補として俳遊館隣地を提示。
平成11年9月保存する会、市提案を検討開始。
平成12年彦根の有志が他の和風建築の保存活用運動を展開。その和風建築敷地内に記念堂の移築を検討するも断念。
平成13年6月歴史系学会京都民科歴史部会で、スミス記念堂の保存活用とまちづくりについて報告
平成13年8月市立病院跡地利用検討委員会がスタート
平成13年10月上記委員会に記念堂の跡地での活用を提案し、俳優館隣地移転を辞退。史談会・ワイズメンクラブ主催の講演会で講演。
検討委員会で市内3団体も記念堂の市立病院跡での移築活用に賛同。
平成14年2月17日最終検討会の答申書に跡地にスミス記念堂移築がカッコ書きで明記さる。
平成14年2月18日近江同盟新聞「跡地の一角にスミス記念堂移築見通し濃厚」と報じる。
平成14年10月滋賀大学観光まちづくりフォーラム及び滋賀環境ビジネスメッセでスミス記念堂の保存活用によるまちづくり運動が報告さる。募金は約900万円に達する。
平成15年4月彦根市の経済人有志と保存する会が合同し、NPO団体結成に向けて協議開始。
平成15年6月14日スミス記念堂の保存活用を核としたまちづくりNPOスミス会議設立総会開催。
平成15年7月9日滋賀県へNPO設立認証申請書を提出。
平成15年9月18日滋賀県知事からNPO法人の認証を得る。
平成15年10月26日スミス会議NPO認証記念オープンセミナーを開催
平成16年6月15日彦根市長が、市議会において旧彦根市立病院看護婦宿舎跡地でのスミス記念堂の移築活用を表明。
平成17年11月25日彦根市「市有財産審議会」において、看護婦寮跡地のNPOスミス会議への貸与が正式に決定。
念願の彦根城堀端での再築であり、平成19年国宝・彦根城築城400年祭に時期を合わせての完成を目指すことになった。
平成17年12月5日「文化遺産を未来につなぐ森づくりのための有識者会議」(京都)シンポジウムにスミス会議から15名出席。
平成17年12月20日彦根市との間で締結する「土地使用貸借契約書」に理事長印を押印の上、彦根市に提出。起工式を2月4日に行うことで決定した。
平成18年1月11日建築請負契約の締結。請負工事人 (株)西澤工務店
平成18年2月4日スミス記念堂起工式
平成18年3月7日第1回スミス記念堂復元再建工事打合せを現場事務所で開催。
平成18年5月2日再築現場に看板を設置。
平成18年7月2日スミス記念堂上棟式
平成18年8月26日第3回通常総会を開催。
平成18年10月7日スミス記念堂再築現場見学会を開催。
平成19年3月25日スミス記念堂竣工式
平成19年9月21日スミス記念堂、登録有形文化財(建造物)として登録される。
平成20年7月10日国の登録有形文化財登録記念講演会を開催。
講師: 株式会社 西澤工務店 代表取締役社長・NPO日本伝統建築技術保存会会長 西澤政男氏 / 大阪府特別顧問 橋爪紳也氏
平成21年9月27日井伊直弼と開国150年祭市民創造事業「スミス記念堂のカメラオブスキュラ」開催。9月から月1回、11月までの計3回。
平成21年12月25日スミス記念堂再築資金完済式

昭和初期のスミス記念堂

平成8年解体される直前

平成8年解体される直前

再築を待つ天使像(書見台)

設立総会直前

募金活動

NPO法人 スミス会議では、スミス記念堂再建のための募金活動を行なってきました。募金総額は42,000,000円となり、2009年12月25日再築費用完済しました。皆様のご協力に感謝いたします。
引き続き、スミス記念堂の運営資金、補修費用の募金を行っています。ご協力ください。

募金趣意

昭和6年(1931年)、彦根の風土と人々をこよなく愛した彦根聖愛教会の牧師で彦根高等商業学校(現 滋賀大学経済学部)の英語教師でもあったパーシー・アルメリン・スミス先生は、濠端に小さいながらも気品あふれる「須美壽記念禮拜堂」を、私財を投げうって建立されました。この記念堂は、スミス先生の御両親を記念する心に育まれ、日本と西洋の両文化の相互尊敬と国際交流という大きな命題に捧げられたものであります。

私たちは平成8年より「スミス記念堂」の再建に従事してきました。それは、これ程までも御両親を敬愛するスミス先生の心と、日本の伝統的寺社建築様式を採り入れた国際交流の象徴ともいうべきスミス記念堂が、将来にわたっても彦根の地に存続し得るの否かを試す長い年月でもありました。
幸い、彦根市の深い御理解により、彦根城を仰ぎ見る外濠に面した旧看護婦宿舎跡地が、スミス記念堂再建の地として提供されました。私たちは、この地をスミス記念堂の最終的な安住の地と定め、スミス先生の精神を継承するとともに市民による彦根のまちづくりの拠点と位置づけ、その再建に尽力してまいりました。
スミス記念堂再建の重要性は、その文化財的価値の高さは言うまでもなく、この建物に結晶したさまざまな精神——人間として決して忘れてはならない普遍的な徳目や、和洋両文化を相互に尊敬するこころ——にあり、彦根のまちづくりとともに次の世代へと確実に引き継がれるべき貴重なメッセージであると考えます。
彦根城を望む濠端に再建されたスミス記念堂が、歴史的建造物群の一翼を担い、新たな観光資源としても彦根に資するところ大いなるものがあると確信いたします。

市民と行政の理想的なパートナーシップ構築を実現させ、市民の自助努力により伝統ある彦根のまちづくりの拠点を作り出しつつある本活動は、彦根では稀有な画期的な事であります。この事業を成し遂げ彦根を発展させる端緒とするためには、皆様方の御協力なくしては不可能であります。何卒,皆様方の格別の御高配と御支援を賜ることができますよう、茲に伏してお願い申し上げる次第です。

特定非営利活動法人スミス会議
理事長 森將豪

募金窓口

  • 特定非営利活動法人スミス会議募金口 / 理事長 森將豪
    滋賀銀行彦根支店 普通 975007
  • 特定非営利活動法人スミス会議募金口 / 理事長 森將豪
    滋賀中央信用金庫彦根営業部 普通 0607164
  • 募金は1口1万円以上を目安と致しますが、皆様のお気持ちに応じて御協力を賜ることができれば幸いです。
  • 10万円までの募金をいただいた方のお名前は、募金者名簿に記入し、スミス記念堂内に保管いたします。
  • 2009年11月末日までに10万円以上の募金をしていただいた皆様のお名前を、記念碑に刻印させていただきました。

会員募集のご案内

平成16年6月15日の彦根市議会において、「NPO法人スミス会議」の取り組みは「市民の力で貴重な文化財的建造物を保存活用して街づくりに資する活動」として評価され、スミス記念堂を旧市立病院看護婦宿舎跡地に再建しスミス会議が利活用することを認めたい旨を表明、平成19年3月に再建されました。 NPO法人スミス会議の運動は確実に一歩前へ進みましたが、「市民の力を結集して再築」することに、彦根の未来への大きな意味があります。NPO法人スミス会議の運動に是非、参加、ご協力下さい。

NPO法人スミス会議 正会員

年会費(一口12,000円)

正会員年会費振込先

スミス会議正会員口座 / 事務局長 杉原 正樹
滋賀中央信用金庫 彦根営業部 普通 602855

年会費はNPO法人スミス会議の運営費となります。